別名ウグラアサナあるいはブラフマチャリヤアサナともいう。
パスチマとは文字通りは「西」ということを意味するが、頭の先からかかとまでの身体の後面をも意味する。
「東=プールヴァ」は顔から足の指先までの前面を意味する。
頭頂は「北」とか「上」、足の裏、かかとは「南」とか「下」を表すからである。
このアサナでは、全身の後面がはげしく伸びるのでこの名がついた。
別名のウグラとは「すばらしい」「力強い」「高潔な」という意味。
またブラフマチャリヤは「宗教研究」「自己制御」「独居の生活」を意味する。
効果
内蔵の調子を整え、働きを活発にする。身体のだるさをとりのぞく。
腎臓の調子を整え、背骨全体が若返り、消化機能が促進される。
動物の背骨は水平で、心臓は背骨より下にある。
これが動物の健康を保ち、忍耐力を生みだしている。
パスチモッターナアサナでは背骨は真っ直ぐ水平に保たれ、心臓は背骨の下にくる。
このポーズを正しく行えば、心臓、脊柱、内蔵をマッサージすることになり、疲れがとれ心がやすらぐ。
また、腰を伸ばすことにより、酸素を含んだ血液が多量に腰部に送り込まれ、生殖腺はその血液から必要な栄養を吸収できる。
それにより、生命力が増し不能を治すと同時に、性欲をコントロールするのに役立つ。