妊娠・出産とは女性にとって人生の一大イベントの1つになります。妊娠期間中は赤ちゃんが大きく成長するために体に大きな負担がかかります。そしてその負担を少しでも軽くするために作られた運動療法が「マタニティヨガ」になります。今回はマタニティヨガと安産の関係とその効果についてご説明させて頂きます。

効果はあるの?

安産になるためには筋肉と柔軟性、そして精神的な安定などが必要とされています。ヨガのベースとなるものは「ポーズ」、「呼吸法」そして「メディテーション」の3つです。ポーズをとることで体の筋肉を鍛えて、柔軟性をアップさせるため妊娠中の浮腫みや急激な体重増加を防ぎます。

呼吸法では心を安定させて、リラックスさせる効果があります。妊娠中は特にホルモンのバランスが崩れやすく、精神的にも不安定になりがちですがヨガを行うことで精神的な落ち込みを防ぎ、気分を安らげる効果があります。

マタニティヨガの本当の効果とは?

マタニティヨガの効果は2つに分けることができます。

①1回ごとにママとお腹の中の赤ちゃんが直接受けるマタニティヨガの効果

②マタニティヨガを継続して行うことで得られる効果 

以上の2つに分けることができます。特に②の効果は絶大です。マタニティヨガを妊娠期間中に定期的に行うことで妊娠期間中の持久力の低下を防ぎ、妊娠していない女性とあまり変わらないというデーターもあります。定期的にヨガを行い持久力や筋力をつけておくと分娩後の回復も早く、人によっては産後3ヶ月程で体型や体力が戻る人もいるようです。

妊娠何週目からどれくらいの頻度で?

医師の許可が下りれば妊娠12週ごろから出産直前までマタニティヨガを行うことができます。人によって頻度は異なります。病院のマタニティヨガクラスは大体45分~60分のコースが多いようです。ご自分の体調に合わせてまずは自宅でDVDを見ながら行う場合は週に2~3回、30分程度を目安に行なってはいかがでしょうか?

教室はどのようなところ?

産婦人科がマタニティヨガクラスを開催している場合が多く、そこの患者は無料、もしくは1回1000円程度で参加できるようです。ヨガスタジオでもマタニティクラスがあるようです、その場合は1回1500円~3000円ほどの費用がかかるようです。多くの妊婦さんは自分の通っている産婦人科のヨガクラスに通うようです。何かあっても直ぐに担当医の診察を受けられるなどのメリットが大きいようです。いずれにしろヨガを行う場合は必ず医師の許可を得てから行いましょう。

体が硬いとやはり難産ですか!?

安産かどうかは筋肉量や骨盤の大きさ、赤ちゃんの大きさなど様々な理由があるため体が硬いからといって難産になるとは限りません。しかし体が柔らかいとやはり分娩時には有利なようです。特に股関節を柔らかくすると産道が開きやすくなり出産の負担を軽減させる効果があるようです。難産になると吸引分娩や帝王切開になる場合もあります。分娩中の苦痛はもちろんですが産後の回復にも影響するようです。

おわりに

妊娠期間中は妊娠期によって便秘や浮腫み、尿漏れ、肩こり、腰痛などにもなりやすくなります。ヨガは身体的なトラブルの改善はもちろん、産後の回復にも役に立ちます。その他に妊婦フレンドを作る交流の場でもあるなど妊娠期間中を楽しく過ごすことのサポートにもなります。

さあ、妊娠期間中をお腹の中の赤ちゃんと楽しく過ごすためにもマタニティヨガを始めてみてはみませんか?