生理中は精神的にも肉体的にも辛い時期です。お腹や腰がズキズキ痛んだり、頭がぼうっとしたり、イライラしたり…。人によって症状はさまざまですが、憂鬱な時期であることに変わりはありません。生理中の辛さを少しでも和らげたいなら、ぜひヨガを取り入れてみてください。今回は生理中におすすめヨガポーズや注意点をご紹介します。
生理痛の原因は?
生理中に下腹部や腰が痛むのはなぜなのでしょうか。生理痛の原因はいくつかありますが、代表的なものを3つ紹介します。
ストレス
ストレスによって自律神経やホルモンバランスが崩れると、生理痛がひどくなります。学生のころには生理痛がなかったのに、社会人になったとたんにひどい生理痛に悩まされるようになったという人は、ストレスが原因かもしれません。また、引っ越しや転職、結婚など、自分にとってはうれしい環境の変化でも、体にとっては大きな負担となります。知らないうちにストレスを溜めてしまっていることも多いのです。
ストレスがあると、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンのバランスが乱れます。これによって体調が崩れ、さらにイライラするという悪循環が起こってしまいます。ストレスによって生理周期が狂ってしまうこともあります。
体の冷えによる血行不良
体の冷えによる血行不良も生理痛悪化の原因になります。生理中には、子宮を収縮し、血液を体外に排出するためにプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。プロスタグランジンの分泌量が増えれば増えるほど、生理痛は重くなります。血行不良に陥ると、子宮に栄養素が届きにくくなり、子宮の動きが鈍くなります。すると、子宮を動かそうとプロスタグラジンが過剰に分泌され、重い生理痛の原因となってしまうのです。冷たい飲み物ばかり飲む人や、シャワーだけで済ませてしまう人は体が冷えやすくなっているため、注意が必要です。
骨盤の歪み
骨盤は、器のような形で、子宮や卵巣、膀胱などを包み込んでいます。複数の骨が組み合わさって作られているため、座り方や立ち方のクセですぐに歪んでしまいます。骨盤が歪むことにより、子宮や子宮周りの血液、神経が圧迫され、血液やホルモン伝達が滞り、生理痛が重くなります。また、骨盤は、生理周期により開閉を繰り返すものですが、骨盤が歪むと開閉リズムが狂い、これも生理痛の原因になってしまいます。骨盤は、閉まっているほうがいいと思っている人もいるかもしれませんが、生理中は開いているのが正常です。正しく開閉する骨盤を手に入れられれば、生理痛を軽減させることができます。
生理中にヨガをしても大丈夫?
普段ヨガをしていても、生理中はお休みしているという人も多いかもしれません。たしかに、パワーヨガで行うようなダイナミックなポーズは、体に負担が大きいため行わない方がいいでしょう。しかし、適度に体を動かすことはストレス解消や血行改善につながります。座りポーズや寝ポーズを中心に行えば、体に過度な負担をかけることなく生理痛を緩和することができます。
続いて、生理痛に効果的なヨガポーズのご紹介です。