日ごろのストレスも解消しつつ、お金も時間もかけずヨガで痩せ体質を得ることはできるのでしょうか?呼吸とヨガを頭の片隅に置き、少し考えてみたいと思います。
痩せ体質の鍵は呼吸にあった
日ごろは何の意識もせずにしている呼吸。よく自分の呼吸を観察してみると、心配事や悩みを抱えているときはため息が出てしまいますよね。
ため息が出るのは呼吸が浅くなっている証拠です。結果、酸素不足を補うために、ため息が出ます。ため息が出ない人でも現代人は呼吸が浅くなっている人が多いといわれています。呼吸が浅いと血行が悪くなり、むくみや便秘につながります。そして代謝も落ちて太りやすくなってしまうのです。逆に言うと、深い呼吸をすることが痩せ体質作りに効果的です。
呼吸をコントロールする
ストレスなどで浅くなりがちな呼吸を意識的に深い腹式呼吸に変えてみましょう。腹式呼吸は吸う時は鼻からです。ヨガは鼻から吸って鼻から吐く方法が基本になります。
腹式呼吸は吸う時にお腹を膨らませ、吐く時におなかをへこませるイメージで行います。実際には呼吸は肺に取り込まれるのですが、深い呼吸を行うことで、横隔膜が上下し、お腹がふくらんだりへこんだりするのです。お腹はへその下あたりを意識してみてください。慣れないうちはこれだけで十分。慣れてきたら、吐く呼吸に意識をむけて、吸う時の倍くらいの時間をかけて、吐くようにします。吐ききることで、自然にたくさん吸おうと体が動いてくれます。ゆっくり吐ききる、これが大事です。
こうやって深い呼吸を意識してできるようになると、酸素が体のすみずみまで行きわたり、血液のめぐりもよくなり、代謝が上がっていくのです。深い呼吸には自律神経を調える効果もありますので、心の安定にもつながります。
呼吸とヨガの相乗効果
深い呼吸が代謝アップにつながることをお伝えしてきましたが、ヨガではこの呼吸法をとても大事にしています。そして深い呼吸に合わせながら様々なポーズを取っていくなかで普段は使っていない筋肉が刺激され、より代謝がアップしていきます。
またヨガには体の歪みを修正する効果もありますが、息を深く吐くことで固くなった筋肉がほぐれ、歪みも修正されやすい状態になります。歪みが修正されてくると、正しいポーズに近づいていき、しなやかで質の良い筋肉にかわっていきます。最近ではアスリートでもヨガをしている方が増えたのは、精神面だけでなく、ヨガがけが予防やリハビリに効果があると言われているからでしょう。
深い呼吸によって、ヨガのポーズがより体に良い影響をもたらしてくれるのです。
きついポーズになってくると、呼吸が浅くなりがちですが、そんな時は、ポーズの完成度が低くても呼吸を深めたほうが、体がほぐれ、良い状態に導かれていきます。