骨盤は人間の骨格の中心の位置にあり、上半身と下半身をつないでいます。この骨盤が日常生活の何らかの動作により歪むと、骨盤の上にある背骨や下にある脚へも影響を及ぼし、血液やリンパの流れが滞るなど、身体に不調をもたらします。
今回は骨盤調整ヨガについてのまとめと自宅で簡単にできるヨガのポーズ(アーサナ)についてご紹介します!

なぜ今、骨盤調整ヨガか?骨盤の歪みによって起こること

骨盤について

ここでは、まず骨盤について説明します。
骨盤は大きく3つの骨「仙骨」「ふたつの寛骨」「尾骨」と、「仙腸関節」と呼ばれる関節から成り立っています。

骨盤

・仙骨:骨盤の中心にあります。
・寛骨:仙骨の両側にあります。左右の寛骨は「腸骨」「坐骨」「恥骨」により成り立っています。よくヨガでは「坐骨で安定させて座る」という誘導がありますが、この時の坐骨と同じです。
・尾骨:仙骨の先端にあるとがった骨です。
・ 仙腸関節:寛骨と仙骨をつないでいます。骨盤は簡単には動きませんが、この仙腸関節数ミリ単位で動きます。

骨盤は体の中央部分にあり、身体をつないでいます。骨盤が歪むことは身体全体に影響を与えます。

骨盤にはどのような歪みがあるか

では、骨盤にはどのような歪みがあるのでしょうか?次は、骨盤の歪みの種類について見てみましょう。

・ 前傾タイプ
骨盤が前に傾き、反り腰になりやすいタイプです。腰の反りによって、腰や背中に負担をかけやすく、おなかが出たり、お尻が垂れたりする状態をもたらします。・ 後傾タイプ
骨盤が後ろに傾き、猫背になりやすいタイプです。猫背になることで血液不良やむくみを引き起こします。・左右に傾いているタイプ
骨盤の左右どちらかが引きあがったりするタイプです。左右どちらかの筋肉が発達していたりすると起こりやすいタイプで、下半身が太くなったり時に偏頭痛を引き起こしたりします。

以上、大きく3つのタイプに分けてみましたが、ほかにも骨盤がねじれていたり、骨盤の開きも歪みの一つと考えられます。
骨盤が歪むとその上部の背骨や頭は全体のバランスをとろうとして歪みます。また上半身に歪みが生じることで下半身もバランスを取ろうとして歪みます。その結果、O脚やX脚、XO脚を引き起こしたり、下半身が太くなるケースもあります。また、骨盤の歪みから血液やリンパの流れが滞り、偏頭痛や肩こり、腰痛、生理痛、便秘や肌荒れなどが引き起こされます。
骨盤の歪みを調整し、正すことは、身体のバランスを整え、血液やリンパのめぐりを良くし、結果として身体全体が健やかに保たれるようになります。

続いて、骨盤の歪む原因について考えていきます。