今回はニヤマの三つめタパスについてです。

ニヤマ タパスとは?

タパスとはもともとは「焼く」という動詞が語源と言われていて「苦行」「自己修練」「自己鍛錬」「厳格さ」とも訳されます。

タパスを実践するには?

ヨガだけではなく何事にたいしても前進し、今の自分よりも向上しようとするには日々の訓練や練習はもちろんですが「志を持つ」ことが大切です。常に努力を怠らずにヨガをしようとする気持ちを持つことは体と精神と魂を成長させることができます。

タパスの本当の意味

ヨガの修行や日々の仕事、その他の事に関して最高の結果を求めるとなると自分が自分に対して誠実にならなければなりません。強い決意と火のような熱意と気合を胸にいだいて取り組めという教えになります。他の教えと同様に自制心と持続性も求められます。

タパスの効果

タパスを実践するとヨガでの向上や仕事や日常において熱意をもって取り組むことができます。直ぐに飽きたり浮ついた気持ちがなくなります。

タパスの目的とは?

タパスは心、体、感覚を浄化するための自己訓練が目的です。自分自身と神への献身に専念しながらヨガを学習しながら実践することです。

タパス

タパスとは、燃やす、焼く、輝かせる、苦しむ、熱で消費するという意味のタプという語源からきている。
タパスとは、人生の最終目的に到達するために、いかなる状況の下でも、燃え尽きるほどの努力をすることである。
それは聖化・自己規律・厳しさも含んでおり、建設的努力のすべてがタパスの練習である。

タパスとは、神と結びつくために、意識的に最高の努力をし、この最終目的に到達することの妨げとなるすべての欲望と感情を溶かし、燃え尽きさせてしまうことである。
価値ある目的は、人生を照らし、聖化し、神聖にする。そのような尊い目的なくしては、実行も祈りも無価値であるから、タパスのない人生は愛のない心のようなものであるということができる。

タパスには、身体・言葉・心の三つの型がある。たとえば節制(ブラフマチャリヤ)と非暴力(アヒンサー)は身体のたぱすである。
言葉で他人を傷つけないようにし、神の偉大さを説き、結果にこだわらず真実を語り、他人の悪口を言わない。
これが言葉のタパスである。
喜びに面しても悲しみに面しても、心が平静で安定しており、いつも自己コントロールのできる精神的態度を育てることが、心のタパスである。
利己的な目的ではなくて、いかなる報酬をも期待せず、一本の草でさえも神の意志なくしては揺れ動かないいう確固たる信仰心で働くことがタパスである。
このタパスによって、ヨギは身体と心の働きと人格を高め、力を生み出し勇気と知恵と高潔さと純真さを獲得することができるのである。

参考:ハタヨガの真髄より