今回はニヤマの二つめサントーシャについてです。

ニヤマ サントーシャについて

サントーシャとは「知足」ちそくと訳されます。これは心が満足しているという意味になります。何の不足も感じない心を表します。

サントーシャを実践するには?

サントーシャとは今自分が持っているものに価値を見出して満足することを心得ることです。人は他人をうらやんだり嫉妬したりしてしまいがちですが自分に持っていない物に対してはキッパリとした態度で臨みましょう。

サントーシャの本当の意味とは?

サントーシャの意味はあくまでもピンチな状況や思ってもみない状況に陥っても物事を明るい方向に考えて不平や不満を漏らさないでいるということです。あるがままを受け入れるといっても単に怠けて現状を変えたくない、努力をしたくない場合の言い訳には使わないようにしましょう。

サントーシャによる心の変化

サントーシャを実践すると「充実感」を感じることができます。この充実感は懸命に努力してポーズを極めた場合や体を清める時に感じることができます。物質的な物や他人の意見に従っていて得られるものではないです。

サントーシャ
満足していない心では、集中統一することは出来ない。
ヨギの心は、何ものにも不足を感じていないから、いつも満足している状態である。
そうして、この満足感が無上の喜びをヨギの心にもたらしている。
満足している者は、神の愛を識り、義務を遂行する。
このような人は、真実の喜びを知り、祝福された人である。
満足と静けさは心の状態であるが、心の状態は、民族・信条・財産・学識によって異なり、その違いが不調和を生み出し、この心が意識的にあるいは無意識的に争いを生み出し、それが人を狂わせ、悩ませるのである。
そうして、精神の統一ができず、平常心を失うことになる。
精神の炎が欲望という風によってゆらめかないとき、心の満足と平静があるのであるが、求道者は、死のような空虚な平和を求めるのではなくて、理性深く神に根ざしている真の心の平和を探求するのである。参考:ハタヨガの真髄より