私達は何も意識をせず安定した状態で立っていることができます。

立っている姿勢では無意識でも姿勢を支えるための筋肉が働いています。

体の中には多くの関節が存在しています。

関節は動くためのシステムです。

立っている姿勢で全ての筋力が完全に抜けたら立つ姿勢を維持することはできません。

体の内部では動こうとする関節を筋肉で引き戻したりしています。

人は姿勢を維持するために筋肉や関節を働かせて常にバランスを取っています。

人差し指の上に棒をのせてバランスをとっているときと同じです。

棒が倒れそうになれば人差し指の位置をずらしてバランスをとります。

重心線が支持基底面から外れるとバランスが崩れ棒が倒れます。

重心線が崩れることにより重力で回転モーメントが生じます。

人体では安定して立っている姿勢から中心線がずれ体が前方に倒れようとすると下腿三頭筋を中心に活動させて重心線を戻し安定した立位を維持しています。

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重力の影響が最小で姿勢を保持する筋肉の活動や消費エネルギーが最小の状態の立位のことを安静立位といいます。

この無意識での筋肉の制御により立つ姿勢が維持できます。

無意識でのコントロールは筋肉だけでなく様々な部分で起こっています。

生かされているシステムは常に働いています。