以下:アイアンガー氏のヨガ呼吸・冥想百科から引用
『バガヴァッド・ギーター』第5巻の10から15章で、クリシュナはアルジュナに、ヨギがどのようにして自分を浄化していくかを説明している。
・孤立した秘密の場所で、自己を制御し、欲望や世俗的所有欲から自分を解放し、自己を魂(本来の自分つまり自分の内なる神)と調和させる。
・清潔で純粋な場所を見つけ、布を重ねシカの皮と聖なる草で被われた安定した座に座る。高すぎても低すぎてもいけない。
・精神集中し、知覚・感覚器官を乱さないようにして、自己浄化のためのヨガ行法をその座で行う。
・鼻先を見つめ、視感覚を眼の中にひき入れるようにし、身体・首・頭をまっすぐにして動かさない。
・魂を平静にして恐怖から解放し、ブラフマチャリア(独身生活と自己制御)の誓いを固く守り、心をコントロールして、内なる自己を至上の精神(神)にまで高める。
・心をコントロールしたヨギは、神あるいは絶対なる自己に近づくよう努力をつづけ、ニルヴァーナ(内なる神に宿る最高の平和)に至る。
バガヴァッド・ギーターから引用した部分は、冥想行法で行われる伝統的な座り方である。内なる神は、本来純粋不純を超えた状態であるが、欲望でとらえられてしまっている。
同じバガヴァッド・ギーターで、聖者クリシュナはいう。
火が煙に包まれ、鏡がほこりで曇り、胎児が子宮で包まれているように、自己の内なる神は感情と思考によって生じた状態で包まれている。
だから、身体を山のように安定させ、心は海のように静かに冥想しなさい。身体が安定性と感覚を失うと、脳の感覚、行動も不明瞭になる。
心身がきわめて安定しているとき、純粋な知恵(サットヴィック・プラッギャ)の光を体験することができる。
火が煙に包まれ、鏡がほこりで曇り、胎児が子宮で包まれているように、自己の内なる神は感情と思考によって生じた状態で包まれている。
なんだかこの部分がスーッと入ってきました。
そのときによって結構入ってくる言葉って違いますよね。