今回は【プラーナーヤーマの四段階】です。

『シヴァ・サンヒター』の第3章に、プラーナーヤーマには次の四段階があると記されています。

(1)初めての状態(アーランバワスター)
(2)熱心な状態(ガタ)
(3)熟知の状態(パリチャヤ)
(4)完了の状態(ニスパッティ)

最初の“アーランバワスター”は実践者がプラーナーヤーマに興味をもち始め、学びたいとあせり、結果を早く望むために、努力の度が過ぎて、身体がふるえ汗をかく状態をいう。
しかし、根気よくつづけると、身体のふるえや発汗は止まり、第二段階の“ガタ”という状態に至る。
ガタとは素焼きの水瓶のことで、身体を焼成前の水瓶に例えている。
焼成前の水瓶はすぐ毀れてしまう。
安定させるためには、プラーナーヤーマという火で焼かなければならない。
これが次の段階である“パリチャヤ”である。
この段階では、心身の五つの鞘(コシャ)と三つの枠(シャリーラ)が混合統合される。
この状態が熟知の状態であり、自分ひとりでプラーナーヤーマを行うことが出来る。
そして自己の各種能力(グナ)をコントロールし、自己の行為(カルマ)の原因を自覚することができる。
この第三段階から“ニスパッティ・アワスター”つまり最終の段階に入っていくのである。
努力がみのり、カルマの種は燃焼しつくし、自己の能力(グナ)の枠を超え“グナーティータ”の状態に到達する。
生存中にジーワナ・ムクタ、つまり至上の精神を体得・会得し、完全なる自由人となるのであり、アーナンダ(至福)を体験することにつながる。