今回も前回に引き続きプラーナのお勉強です。

前回記事

プラーナは呼吸と解されているが、呼吸はプラーナが人間の身体の中に現れたひとつの形にすぎない。
プラーナはたくさんの異なった形をとる。
呼吸が停止すれば死ぬ。
古代インドの賢人たちは、身体のすべての機能は、5つのタイプの生命エネルギーにより活動することを知っていた。
それらはプラーナ(ここでは特定のプラーナをさす )・アパーナ・サマーナ・ウダーナ・ヴィヤーナである。
これらは、すべての存在の基本である宇宙の生命エネルギーが、異なった形をとったものである。
神はひとつであるが多くの名前がついているように、プラーナにも異なった名前がついている。

プラーナは胸部に入り、呼吸をコントロールする。
また、プラーナは大気の生命エネルギーを呼吸する。
アパーナは、下腹部で働き、尿、精液、排泄物をコントロールする。
サマーナは胃の中で消化を助け、腹部臓器の調和を維持し、身体の肉体的相の働きをも統合する。
ウダーナは咽喉全体に機能しており、声帯、空気、食物の取り入れをコントロールする。
ヴィヤーサは、食物、呼吸からエネルギーをひき出し、総脈、血液、神経組織を通し、身体全体に分配する。

プラーナーヤーマでは、プラーナ・ヴァーユは吸気により活動し、アパーナ・ヴァーユは呼気により活動する。
ウダーナはエネルギーを脊柱下部より頭脳に上昇させる。
ヴィヤーナはエネルギーを転化する触媒的役割を果すので、プラーナとアパーナの活動には不可欠である。

参考文献:ヨガ呼吸・瞑想百科