ヨガクラスを受けていて、インストラクターから次のようなアドバイスをされたことはありますか?
「内面に意識を向けてください」
このようなアドバイス、エアロビクスやダンス、筋トレなどフィットネス系のレッスンではあまり聞いたことがないかと思います。今回は「内面への意識」についてご案内いたします。
ヨガレッスンで内面に意識を向けるプロセス
「ヨガ」という言葉の語源は「~を結ぶ」ですがその言葉のとおり、ヨガはいろいろなものを結びつけるツールです。
世の中にはさまざまものがさまざまなかたちで結ばれていますが、いちばんわかりやすいのは、カラダとココロではないでしょうか。
ひとはカラダとココロのバランスが極端に崩れてしまうと、ふたつの結びつきが弱くなりさまざまな不調に陥ります。
その結びつきを修復し、強く太くすることで心身を復活させることができるのが、ヨガです。
ヨガのポーズでは、インストラクターのガイドに従ってカラダの各パーツがどの位置にあるか気を配ります。
動きのあるポーズでは、動作と息を吐く/息を吸うタイミングを合わせることはとても重要です。
ヨガのポーズの場合
ヨガのポーズを完成させるためには、まず、カラダの動きがどうなっているかよく観察する必要があります。
この場合、自分自身の体がどうなっているかに気持ちをむけることが「内面に意識を向ける」ことにつながります。
ヨガの呼吸の場合
ヨガの呼吸法では、さらに細かいところへ目を向けます。
片鼻/両鼻どちらで呼吸をするか、吐く/吸うタイミング、どの部分に意識をむけて行うのか、何回繰り返すのか、などなど。
体の動作の、さらに細かな部分---内面に意識を向けていきます。
さらに瞑想にはいると、呼吸だけではなく、五感やそれにともなう感情にも徐々に意識を向けていきます。
カラダをこえて目に見えない部分に踏み込み、そこへも意識をむけていきます。
内側に意識をむけることのメリット
内面に意識をむけるということは、内面に引きこもったり消極的になることではありません。「内側に意識をむける」ためには、それを観察する自分が「内側」から一歩外に出る必要がありますから。
内面に意識を向けることは逆に、自分自身の「器」(キャパシティ)、可能性を広げる助けになるのです。
困難や心配ごとなどストレスが出る状況になったときでも、「困っている自分」から一歩離れた場所から自分自身を観察できます。
そうすることで状況をより正しく把握して適切な対処を自分自身で導き、すばやく自己修正することが可能です。
実際に多くのアスリートがトレーニングにヨガを取り入れて大きな成果を上げていることでもそれは明らかですね!
おわりに
いかがでしょうか?
内面に意識をむける練習は難しいことではありません。
シンプルにヨガなどのプラクティスを続ければ、内面に意識をむける習慣が確実についていきます。
いろいろ難しいことを書いてしまいましたが、要は、深く考えずヨガを続けるのが一番ですね!
ヨガに親しむことで、みなさんの日々の暮らしがshanti(平安)になるようお祈りいたします!
ヒマラヤ行者やサドゥの修行をベースにしたヨガを10年ほど学んでいる。聖地巡礼がライフワークのひとつで、参拝した神社仏閣教会は国内外1,000社に届く。札幌在住。