gita57

 

シュリー・バガヴァーンつまりクリシュナがアルジュナに語った有名な一説です。

sri bhagavan uvaca
prajahti yada kaman sarvan partha manogatan
atmany evatmana tustah sthitaprajnas tadocyate

2-55

アルジュナよ、人は自分の心にあるすべての欲望を放棄し、そして自ら自分自身に内心から満足しているなら、彼は揺るぎない叡智の人と言われる。

この叡智の人を表したこの詩を含むいくつかの詩はマハトマ・ガンジーの夕べの祈りでも唱えられていたそうです。

人は外の物を手に入れることで自分自身を満たそうとします。
安全・安心・喜びを常に求めています。

安全や安心を手に入れてもそれを失わないために、維持するために必死になり、失うことを考えると不安になると思います。

いくら外に求めても自分自身そのものが満たされない限り、外に何かを求めても満たされることはありません。

外にあるものは必要ですが最重要ではないことに見極め(ヴィヴェーカ)が起きた人こそ自分自身に自由を見いだす準備ができた人、つまりヨーギー!

心のレベルを越えて、自分自身に、世界を自由に見渡せるヨーガの智恵を見につけていきたいものですね。

登山家が山で自由であるように、航海士が海を知っているように、自分の心どう揺れようが自由であるための智恵をギーターから学んでいきたいと思っています。