暑い夏を目前に、7月最終週にVanakkam Yoga School夏のツアー最終地の滋賀でのWSへ参加してきました。
滋賀に真のYOGAを伝えていきたいとVOY2013/2013と2年連続マスター・スダカーから熱心に学び続けているVOY生のオーガナイズしたこの滋賀WS、発表と同時にあっという間に1日目は完売、そして2日目も平日なのに50人の参加者、とクラス開始から滋賀のヨガの熱さを物語っていました。
いやあ、こんなに滋賀にヨガ人口がいるとは、県外から参加したわたしには驚きでした。
しかもほとんどの参加者が、ワナカムヨガスクールbyマスター・スダカー初体験というのも印象的でした。
そしてクラス開始、いつものマスター・スダカー節炸裂!
“初心者とは?”の問いかけから始まり、自分の内側での指示系統が整って、自分の良心が出した指令を心がそして身体が言うことを聞かない内は皆初心者なのだと、怠惰や快適に流され、自分を甘やかしている限り、私たちは初心者なのだと、身に染みるお言葉を頂戴。
そして、自分の心や身体さえ制御できていない私達の発言に、他者が従うわけもなく、だから家庭内、職場、社会で諍いが絶えないのだと、思わず参加者全員頭を縦に振るのみ。
毎度のことながら、マットの上のアサナをここまで哲学的、社会的に包括できるヨガマスターをわたしは他に知りません。 日本にはアサナマスターと称してアサナを教えてくれるコーチや、哲学専門家といった先生はいるけど、ヨガをヨガとして包括して何故マットの上のアサナがマットの外と結びつくのか、を借り物の言葉ではなくしかと納得、体感させてくれるのは、現在このマスター・スダカーだけなのではないかしら。
アサナとはヨガとは、1時間のマットの上に限定されないのだということを、毎回言葉と例えを替えてマスターから教わっていることに、このインド人マスターが遠い異国の日本に真剣にヨガを伝えようと毎回足を運んでくれていることに、心からの感謝!
さて、実践部分、この筋肉の、ここに力を入れて、と力を入れるヨガを教わってきた滋賀の生徒さんへ、マスター・スダカーは今回もいかに使うかではなく、いかにして使わないか!力を入れないか!を説き続け、最初は日ごろの練習との相違から戸惑っていた生徒さんも、徐々に普段どれだけ力を入れて使いすぎていたのか、を徐々に体験。
力を入れたままマットの上に立ったら、怪我に繋がるのだということを、まさに身を以て体感したようです。
会場は熱気に包まれていましたが、両面が窓という開放的で風通しのよい守山のスタジオの空間にいると、普段力を入れすぎ意識できてなかった身体の部分にも開放の新しい風が流れていたように、軽く感じました。
アサナとプラナヤマでも、プラナヤマの効能、また間違った呼吸法が肉体でなく精神・内面に及ぼす影響、アサナとの関連を説明してくれました。こう列記すると難解そうですが、マスターはいつも適切な小話で高尚な哲学を私たちの身近なレベルまで降ろしてきてくれるんですよね。
そして、今後のセルフプラクティスの為の多種多様な呼吸法を教わり、その場でも実践したのですが、練習前と練習後の呼吸の違いと体調の変化に参加者全員、感動!
正しいプラナヤマを、正しい師の元で練習すると、こんなに違うんだ!と。
しかも今日一日、1時間の練習でこんなに変化するのだから、毎日これを続けたら、私たちの身体や体調にいかに影響が出ることか!
やはりインドのヨガは奥深い、と改めて実感!
正直、今回の滋賀WSは、派手なアサナや上級と言われるアサナをすることもなく、一見、地味に見える基礎的な練習方法を教わる2日間でしたが、その基礎、土台の重要性を見直した貴重な2日間となりました。
正しいヨガの練習による効能を再確認しつつ、日ごろの自分の練習が、楽で快適な方向に流されてはいないか? 心(マインド)と良心の会話が生まれるとき、人間は心の楽な方へ快適な方へ流されると、お話の中でありました。私達は日々の生活の中でも、そういった心(マインド)と良心の会話の結果、自分勝手な行為を正当化したり、後悔したりをくり返しているのではないでしょうか?YOGAを実践する事で良心から心(マインド)へ伝達する、心(マインド)に引きずられない、
まさに『Yogah chittavritti nirodhah』
On theマットもOFF theマットもなく、日常からの実践なのですね。
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