本日はムーラ・バンダについて佐保田鶴治先生/訳のハタヨーガ・プラディーピカーから記したいと思います。

昔読んだ中村天風先生の本にもムーラ・バンダの重要性が説かれていました。

中村天風先生は無意識でムーラ・バンダが閉まるようになるまで15年かかったと書かれていました。

ハタヨーガ・プラディーピカー
第3章ー61
カガトで会陰部を圧して肛門を収縮し、アパーナの気を上方へ引き上げるならば、それはムーラバンダとよばれるムドラーである。
(アパーナは5つのプラーナ〘生気〙の一つで、平素は肛門の近くのムーラダラ・チャクラに位置し、仙骨神経叢と関連し、老廃物すなわち大小便、汗、炭酸ガスなどの排泄をつかさどる。その色は赤またはオレンジ色。)

第3章ー62
肛門を収縮することによって、いつも下降する傾向のあるアパーナ気を力づくで上昇させる。
これがヨーギーたちによってムーラ・バンダとよばれるものである。

第3章ー63
カガトをもって肛門を圧して、アパーナ気がスシュムナー管のなかを上昇するように、繰り返し繰り返し、力をこめて気を引き締める。

第3章ー64
プラーナとアパーナ、ナーダとビンドゥの2つはこのムーラ・バンダの力で合一し、ヨーガの完成をもたらす。
これについて疑いはない。

まだまだ続きます!

続きは後日。

古くから伝わるムーラ・バンダの意味、重要性がなんとなく理解できる気がします。