ヨガはヨガ教室やワークショップの時にのみ向きあうことでしょうか?ヨガをどう生かすかは心持ち次第です。様々な方がヨガの練習を実践していますが
日々の暮らしの中でもヨガをを意識し、活かすタッチポイントは多く存在します。今回はその点に着目したいと思います。

暮らしの中に取り入れましょう。

ヨガの発祥の地のインドではヨガは人々の暮らしの中で息づいています。まさにヨガ=人生なのです。
ヨガではアーサナ(ポーズ)をとること、呼吸法を学ぶことがとても重要だと思われがちですが、実はアーサナを取らなくても、呼吸法を学ばなくても、私たちは毎日の生活の中にヨガの精神を取り入れることができます。

頑張らない、それがヨガです

ヨガには「無理をしない」という考え方があります。アーサナを練習している時、とある先生は、「痛みのないところで行いましょう」という言葉を投げかけてくれます。ほとんどのスポーツが、無理をしてでもできるように頑張ることが目標であり、汗水流して、練習を繰り返します。しかし、ヨガにはそういう考え方はありません。

毎日ハッピーでいるために

アーサナは、あくまでもヨガを学ぶ一つの方法であり、心と身体から苦しいことや悩みを取りのぞくことが大切です。つまり、いつも気持ちがハッピーでいること。
「今日も1日、笑顔で入られますように」
「苦しみから逃れますように」
これはとある先生が、教室の最後にみんなに伝える言葉。
ヨガをすることで、私たちはいつでもハッピーでいられるのです。

足、お腹、肩甲骨を感じていく

さて、毎日の暮らしの中で活かす簡単なヨガをご紹介します。

まずはご自分自身の足に注目してください。

家の中ではなるべく裸足生活をし、足の指の開きを意識します。私もヨガをはじめた頃はまったく意識していなかったのですが、毎日足の指の開きを意識することで、今では足の指は自然と開き、足の裏全体に体重を乗せて立つということもできるようになりました。

次にお腹です。

「ブレない自分を作るために必要なのは下腹部を意識すること」です。おへその下を意識し、力を入れることで、背筋が伸び、姿勢もよくなります。姿勢がよくなると、昨日までの自分と違う自分になった気分になります。自分にも自信が持てるようになり、覚悟ができる身体が作られます。
足、お腹への意識は私たちの暮らしの中で簡単にできることです。一ヶ月、二ヶ月と続けていくうちに、自然と自分の身体が変わってくることがわかります。

三つ目は、肩甲骨への意識です。

ヨガをダイエットのために行っているという人も多いかもしれませんが、「ヨガをすること事は、正しい体重へと戻すこと」。つまり、自分が一番心地よい身体に近づくということです。
このダイエットに大切なのが肩甲骨。普段はあまり意識しない肩甲骨を動かすことがダイエットにつながります。
毎日簡単にできる肩甲骨の動かし方は、毎晩お風呂の中で背中の後ろ合掌をすることです。お風呂の中では身体も柔らかくなっているので合掌がしやすくなります。また、背中で右手を上から左手を下から組みます。これを左右の手交互に組み直します。毎日繰り返すことで、痩せやすい身体をつくります。
これらはすべて毎日の暮らしの中でできることです。

自分と向き合うためのヨガ

身体の変化は、心の変化にもつながります。これまで何気なく生活していた暮らしの中で、自分の身体を細部にわたり意識することで、自分を見つめなおすきっかけにもなります。
「アーサナはできなくても良いのです。深い呼吸をし、心と身体をゆるめてください」。これは、とある先生が伝えてくれたメッセージです。この言葉はヨガだけでなく、すべてのことに通じます。周りのみんなと同じことができなくてもいい、それが自分自身であるということ。それを認めることで、気持ちがとても楽になり、本当の意味でのヨガの精神を学ぶことができます。

さぁ、今日から毎日の暮らしの中でのヨガ、チャレンジしてみてください。