アーサナ・プラーマーヤナ・ ラーティヤハーラ

ヤマ、ニヤマを実践できるようになって、やっとアーサナのステップとなります。もともと八支則は、前のステップが終わらない限りは次のステップには進めないという厳しいものだったそうです。八支則の3~5番目は実際に動いていく、普段のヨガのレッスンに近いものです。

3.アーサナ(Asana)/坐法
みんなが思う「ヨガ」の部分です。もともとは単なるポーズではなく、瞑想を深めるための姿勢のことなのです。

4.プラーナヤーマ(Pranayama)/呼吸法
呼吸をコントロールしていきます。「プラーナ」は生命エネルギーのことで、呼吸をコントロールすることで、体内の見えないエネルギーを調整します。

  1. プラーティヤハーラ(Pratyahara)/制感。
    感覚を繊細に感じ取ります。普段は外に向いている五感を、自分の内側に向けていきます。自分を常に冷静、客観視することを心がけます。

ダーラナー・ディヤーナ・サマーディ

次はいよいよ精神のステップに入っていきます。心の状態だけで3つの段階があることからも、いかにヨガで精神性が大切にされてきたかが分かりますね。この3つの段階は、あまり区切りがつけられるものではなく、少しずつ瞑想が深まっていくイメージになります。

6. ダーラナ(Dharana)/集中・精神統一
意識を特定の対象物に長時間留めることができるようになります。感覚が一点に集中し、周りのものが気にならなくなります。

7. ディアナ(Dhyana)/瞑想
落ち着きのある静かな心の状態をキープします。プラティヤハーラ(感覚制御)とダーラナ(集中)が深まることで、無理なく意識が一方向に集中します。

8. サマーディ(Samadhi)/三昧
ヨガのゴールとされている段階です「悟り」「梵我一如」とも言われます。瞑想がさらに深まり、自分と他の分け隔てがなくなくなっていきます。

少しずつ、八支則を意識してみよう

はるか昔に作られたものなのに、現代の生活に活かせそうなヒントが詰まってた八支則。いかがでしたか?今の生活やヨガで実践するのは簡単なことではありませし、必ず三昧をゴールにする必要はありませんが、少しずつ毎日の暮らしの中で八支則を意識するようにしてみましょう。ヨガライフがまた一段と深まるはずです。