神秘的なタントラの教えを味わう

タントラって、なんだか神秘的なイメージがありますね。
私がタントラという言葉に最初に持ったイメージが、西洋人の中でカリスマ的に人気のあるOSHOという人でした。
インドでヨガを勉強していたころ、とにかく沢山の人が、OSHOがどれだけ素晴らしいのか話して、お勧めしてくれるのですが・・・聞けば聞くほど怪しげ。ちゃっかり、いくつかクラスを受けてはみたものも、「怪しい!」という先入観があったので、おかしな新興宗教にでも入れられている気分でした。(今なら、もう一度クラスを受けてみたいですが)

さて、ガチガチに「怪しげ」な先入観をもったまま勉強したタントラ。
タントラではパンチャ・マカラ(5M)という5つの要素を実践します。

・Madya マッダャ(ワイン)
・Mamsa マムサ(肉)
・Matsya マツヤ(魚)
・Mudra ムドラ(ジェスチャー)
・Maithuna マイトゥナ(性行為)

上の、Mで始まる5つの要素です。

インドでタントラを実践する宗派の中には、上の要素をそのまま信じて、お酒を飲む、肉(人肉!?)を食べる、修業と称して性行為を行う、そんな怪しいグループがいくつもあります。

タントラは密教なので、なおさら神秘的で、怖い・・・

だけど、タントラとは象徴主義です。
実は、パンチャ・マカラとは、もっと深い教えの例え話だそうです。

・マッダャ(ワイン)は、アムリタと呼ばれ、不死を与える甘露ですが、それは瞑想によって得られるものです。つまり、瞑想の実践を意味します。
・マムサ(肉)は、舌を食べることを意味します。舌を食べるとはつまり、話し過ぎないこと。自身の言動をコントロールすることです。
・マツヤ(魚)は、イダーとピンガラのエネルギーが流れる姿が魚に似ている比喩です。プラーナヤーマ(調気法)の実践を意味します。
・ムドラ(ジェスチャー・印)、印を作ることによって、外からの悪い影響を受けないようにします。
・マイトゥナ(性行為)は、シヴァとシャクティの出会いを指しています。瞑想によって自身の内側に訪れる状態です。サマディ。

こうやって意味を教わると、普段私たちが実践しているヨガと何の違いもありませんね。
無駄口、無駄な思考を止めて、呼吸をコントロールし、正しく座って、瞑想を行うと、悟りが開ける。とってもシンプルじゃないですか?

「表現の違いがあっても、本質はどの教えも似ているよ。」というのが、私の先生の口癖でした。

抽象的な言葉を使うと、いろいろ誤解して先入観を持ってしまいますが、本質に近づけば近づくほどにシンプルになるのかもしれません。

色々な先生がいて、教えがあって、使う言葉は多種多様に見えるけれど、先入観に囚われないように本質を感じれる人になりたいです。

どうしたら、なれるのかな?
きっとパンチャ・マカラが良い気がします。
さっそく、シンプルに座ってみようと思います。

この記事を執筆した先生

プロフィールYUKA

yuka先生 (ヨガ講師・バンスリ奏者)

ブログURL
http://s.ameblo.jp/aiiro-beniiro/

インドを拠点にヨガとインド古典音楽の勉強を続けています。様々な形でアシュタンガヨガ、ハタヨガの指導。
・Tattvaa Yoga Shala-Ashtangayoga Teacher training 500hrs. (RYT500 取得)
・International Bansuri Academy 在学中