新年を迎え、こたつで年末年始の特番を見ながら、お雑煮を食べおせちを食べ、お腹いっぱいだけど口寂しいからこのお菓子の袋も開けちゃおう…。そんなお正月を過ごしている方も多いのではないでしょうか。間違いなく私もそのうちの一人で、そんなお正月が大好きでもあるのですが、体調を崩しやすいのも何といっても正月明け。不規則な睡眠に暴飲暴食がたたり、毎年のように体が重くてやる気が起きない、気怠い、朝が辛いなどの症状が現れます。
さて、マクロビオティックでいえば、これは陰陽のバランスが崩れてしまっている証拠。あらゆる物事が陰性と陽性という対となるエネルギーから成ると考えるマクロビオティックでは、陰陽の中間地点である中庸でバランスを取ることが健康をもたらすと考えます。
陰性と陽性とは?
存在するあらゆる物事は、陰性と陽性のエネルギーから構成されています。陰性の要素は、寒い、冷たい、静、長い、ゆるい、やわらかいなどが挙げられ、陽性の要素としては、暖かい、動、小さい、重い、固いなどがあります。気候や食べ物などありとあらゆる物を通して、私たちは常にこの陰陽のエネルギーに影響を受けているのです。
冬をヘルシーに過ごすためには?
陰陽のバランスが乱れると、体の不調や精神の不安定さなどにつながります。冬は気温が低く、部屋に引きこもりがちになり、年末年始はケーキなど甘いものを食べる機会も多いですが、これでは陰性のオンパレード。陽性の要素も取り入れていかなければ、年明けに不調が出てきてしまいます。
さて、では陽性の要素はどのように取り込めばいいのだろう?簡単に実践できるのは、根菜類を暖かく調理して頂くことです。自然薯、にんじん、大根、ごぼうなどの陽性な根菜を、ふんだんに食事に取り入れてみましょう。鍋にすれば準備も簡単、皆で囲めば食卓も楽しくなりますね。ここでのポイントは、根菜類を皮ごと使うこと、また、アク抜きをしないことです。マクロビオティックでは、一物全体、つまり、ひとつの食材をまるごと全部頂くという考え方を大切にしています。アクがあるのも皮があるのも、全て意味があってのこと。素材丸ごとのエネルギーを、体に取り込むようにしましょう。
お正月後はどうしても、体調不良を起こしがちです。暖かく調理した根菜をたっぷり頂き、陰陽のバランスを整えて素敵な一年のスタートを切りましょう!