残業が減って、時間を持て余してしまう…という中高年サラリーマンが増えてきています。そんな空虚感を感じている人にぜひ取り入れて欲しいのが「マインドフルネス」です。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、本記事を読んで気になった方は、この機会にチャレンジしてみて下さい!
現代の40代サラリーマンの実状
休みが嬉しいとは限らない
現在、多くの企業が「働き方改革は休み方改革」という方針を出して、時間外労働の上限を定めたり、有給休暇をしっかり消化させるような施策を打ち出しています。独身の若い世代には、「ワークライフバランスが充実する」と喜ばれることでしょう。しかし、40代以上の中高年サラリーマンにとっては、あまり歓迎すべき事態ではないことも起きています。
長年仕事にあてていた時間がプライベートの時間に変化しその時間の使い方に中高年サラリーマンは困っています。
残業がなくなり早めに帰宅できた際にも、人によっては自分の居場所がないという事態が起きているようです。
充実させるために
もし、空いた時間を趣味や自己啓発にあてることができればとても充実した生活に変わるかもしれません。しかし、忙しくがむしゃらに仕事に打ち込んできた中高年サラリーマンは、なかなかうまく脳を切り替えることができません。
そんなときに「マインドフルネス」がとても効果的と言われています。
中高年とマインドフルネス
マインドフルネスとは?
マインドフルネスとは、「今という瞬間に意識を向け、判断や解釈をしない心の状態」を指します。仏教における「念(サティ)」が語源であり、「心にとどめておくこと」「気が付くこと」「注意すること」などと訳されます。
簡単に言うと、マインドフルネスは雑念や無駄な思考を取り除き、今、目の前のことにリラックスしながら向き合っている状態にすることです。そんなマインドフルネスでよく用いられるのが瞑想となっています。海外では脳トレーニングとして、瞑想を社員教育に導入している企業がたくさんあり、例えば有名なGoogle、Yahoo!、Facebookなどでもマインドフルネスが実践されています。
マインドフルネスな状態になることで、生産性の向上、ストレスの軽減、他者への思いやり向上などに効果的であり、精神が充実することが科学的に証明されています。
マインドフルネス瞑想のやり方
マインドフルネス瞑想と聞くと、難しそうなイメージを持つかもしれませんが、あまり難しく考える必要はありません。誰でも簡単にすぐに実践できるのが特徴となっているので気軽にやりましょう。基本的には、正しい姿勢で自分の「呼吸」に意識を向けるだけです。
(1)正しい姿勢をとる
ベーシックな姿勢は座位です。自分自身が辛くない姿勢で座りましょう。あるいは座るのが辛い方は立った状態でも問題はありません。骨盤を起こして、背骨を1本ずつ安定させるように背筋を伸ばします。肩の力と顔の力を抜いてリラックスした状態にしましょう。目は軽く閉じるか、半眼でどこか一点を見つめます。
(2)呼吸に意識を向ける
ゆったりと心地良い呼吸をし、繰り返される自分の呼吸だけに意識を集中します。呼吸に意識を向けるのは、雑念から離れ、今の体の感覚とつながるためです。呼吸以外のものに意識が向いたり、雑念が頭に浮かんだ場合、また呼吸に意識を引き戻していきましょう。これを繰り返していきます。
マインドフルネス瞑想の動画
中高年にはヨガもオススメ
ヨガの目的と効果
精神を充実させる方法としてマインドフルネス瞑想が効果的ですが、実はヨガもとても効果があります。日本ではヨガというと女性がするイメージが強く、中高年サラリーマンがするには抵抗を感じる人も多いでしょう。でも、伸びきった心のゴムをもとの状態にしたいのであれば、ぜひ勇気を出してトライしてみて下さい!
ヨガは、体が柔らかい人がすると思っているかもしれませんが、そうではありません。また、ヨガは難しいポーズをして柔軟性を高めるものだと勘違いしている人もいます。
ヨガの目的は、「QOL(Quality of life:クオリティ オブ ライフ)、すなわち生活の質の向上」です。ヨガのポーズをすることで体の歪みが矯正され、柔軟性や体力が向上するなどの効果があります。またヨガのポーズに呼吸や瞑想を組み合わせることで、集中力が高まり、おだやかな精神状態を作りだすことができます。
ヨガを生活に取り入れる方法
ヨガはヨガマットがあれば、家でも簡単に行うことができます。動画サイトにさまざまなヨガのポーズがアップされているので、それを参考にしても良いですし、DVDを購入しても良いでしょう。隙間時間を使い、まずは週に1回でもいいので、生活に取り入れてみましょう。慣れてきたら、週に2回以上行い、生活の一部にしていくことをオススメします。
また、自分だけではヨガができるか不安という方はぜひ思い切ってヨガ教室に通ってみましょう。女性限定のところも多いかもしれませんが、例えばスポーツジムのヨガレッスンあれば比較的年齢性別を問わずヨガレッスンが受講しやすい環境になっています。