3.骨盤開閉セルフチェック法

骨盤を正常に開閉させるためには、骨盤の状態を知ることが大切。しかし、骨盤の開閉はミリ単位で行われるため、触っただけで骨盤の状態を見極めるのは困難です。ここでは、専門知識がなくても簡単に骨盤の状態をチェックする方法をご紹介します。

まず、仰向けに寝転がりかかとをそろえます。足首を数回ブラブラさせて力を抜き、自然な場所で止めます。この時の足の裏の開き具合で、骨盤の開閉具合を見ることができます。足の裏が、90度開いているのがニュートラルな状態です。これより角度が大きければ骨盤が開き気味、角度が小さければ閉まり気味です。また、左右の足で倒れる角度が違っている場合、骨盤が歪んでいる可能性があります。

4.骨盤開閉リズムを整える効果

骨盤開閉の効果

骨盤開閉リズムが整うと、精神的にも肉体的にも安定した生活を送ることができます。

例えば、生理中に骨盤が正常に開くことで経血の排出が促進され、月経痛が軽減されます。また、生理中のイライラも緩和され、穏やかな気持ちで過ごすことができます。

骨盤が閉まっている時期は緊張感が増す分、やる気もわいてくるので、物事に前向きな気持ちで取り組むことができます。運動の効果も出やすいため、この時期に積極的に体を動かすことでダイエットにもなります。

骨盤開閉リズムに合わせ、気持ちがリラックスしたり、やる気がみなぎったりするため、生活にメリハリが出てきます。

5.骨盤開閉リズムを整えるヨガポーズ

骨盤を開くポーズ

アーナンダバラーサナ(ハッピーベイビーポーズ)

骨盤を開き、高いリラックス効果も得られるポーズです。寝ポーズのため、体調の優れない時や寝る前にも気軽に行うことができます。また、筋力や柔軟性も不要なので、ヨガ初心者でも簡単にできます。

太ももは無理に体に近づけず、心地いいポジションでキープしましょう。足の裏に手が届かない場合は、タオルやストラップでサポートしてもいいでしょう。

クルマアーサナ(真珠貝のポーズ)

骨盤を開く効果と、腰痛改善の効果があるポーズです。上半身を完全に倒し、口を閉じた貝のように頭とつま先をくっつける形が完成形ですが、無理に行う必要はありません。体の真ん中に真珠を抱えているようなイメージで体をそっと丸め、腰回りの伸びを気持ちよく感じられる部分でキープしましょう。手は、床につけても、足の甲につけてもかまいません。

ヴィラヴァドラーサナII(戦士のポーズII)

ダイナミックな立ちポーズで、骨盤を開くほか、脚やインナーマッスルの強化、肩こり解消などの効果があります。曲げた前脚の角度が90度になるよう、後ろ脚の位置を調整しましょう。骨盤を歪みのない状態で開くために、左右の腰骨の高さをそろえることと、前脚と後ろ脚に均等に体重をかけることを心がけます。肩の力を抜いて、リラックスして呼吸しましょう。

骨盤を閉じるポーズ

ジャタラパリヴァルタナアーサナ(ワニのポーズ)

脚をぴったりそろえた状態で左右にねじることで、骨盤の位置を調整しながら骨盤を閉めることができます。ねじりのポーズは腸の動きを活発にしたり、腰痛を改善したりする効果もあります。
両脚を伸ばしたまま体をねじることが難しければ、膝を曲げてもかまいません。その時も、両脚の位置がずれないようにしましょう。ねじるのは下半身だけで、両肩は床につけたままリラックスさせましょう。

ゴムカーサナ(牛面のポーズ)

座りポーズながら、下半身と上半身に同時に効かせることができるポーズです。脚を深く絡めて、骨盤を閉める意識で行いましょう。片方のお尻が浮きやすいので、坐骨で床を捉えるようにします。どうしてもお尻が浮いてしまう場合は、脚の絡め方を浅くしましょう。膝の位置を体の中心軸にそろえることも大切です。下半身はどっしり床に落とし、上半身は天井に向かって伸ばす意識で行いましょう。

ガルーダーサナ(ワシのポーズ)

体を中心軸に集めるポーズで、骨盤を閉める効果があります。片脚で立つので集中力やバランス力アップ、脚の強化にも効果的です。手と脚を深く絡めるので、開放した時に血液の流れも活発になります。
ポーズ中は左右の骨盤の高さがずれやすいので注意しましょう。お尻が出すぎないよう、頭からお尻まで一直線に保つことを意識します。膝を深く曲げることでバランスが取りやすくなりますが、バランスを取ることが難しければつま先を床につけてもいいでしょう。

おわりに

自分の骨盤開閉リズムを知り、正しいリズムに導くことは、骨盤の歪みを矯正することと同じくらい大切です。美しいスタイルを保ち、メリハリのある生活を送るためにも、骨盤開閉リズムをぜひ意識してみてください。