ヨガとの出会い

大学在学中、自身について深く考え始めた時、食事もうまくとれず、生活も思うようにいかない時期が長く続いていました。23歳の時、卵巣嚢腫の手術をした後の歓喜の妊娠、5年ほどお付き合いをしていた現在の夫と結婚、長男出産とこの上なく幸せだと感じる時期もありながらも、その時にはわからない何か?をずっと探し求めていました。

ヨガとの出会いは、現在11歳の長男が1歳の時です。義父母の介護で母子で山口県にいましたが、精神的につらい状況がピークに達していました。そんな時、当時知り合いだった千葉麗子さんがヨガをされていて、わたしも始めてみました。山口にいたこともあり、書店で購入した綿本昇先生の本を子供が寝ている時間などに読んだり、実践したりしていました。

ヨガを行なって変化したことは?

(身体) ヨガの魅力を強く感じたのは、その3年後に出会ったアシュタンガとの出会いでした。初めて体感した時、長く探し求めていたもの、まさにコレだ!と思いました。求めていたものにようやく出会え、以来7年間アシュタンガヨガを練習しています。

始めてから1、2年間、カラダに劇的な反応が起りました。高熱を何度も出したり、舌禍型蝦蟇腫という病気になり手術をして大変な思いもしましたが、頭痛、肩こり、便秘、生理不順がなくなり、食事もおいしく楽しく食べれるようになりました。これにはココロの変化も大きく関わっていましたが「心身ともに健康」
であるという当たり前で大切なことが10年ぶりに感じることができました。

ヨガを行なって変化したことは?

(心・意識)ー呼吸することー敬愛なるsri.K pattabhijois師が考案されたアシュタンガヨガヴィンヤサシステムは、
一つのアーサナ(姿勢、ポーズ)から次のアーサナまで、吸うか吐くかが決められています。
またそこに集中しながら決められたアーサナを順番通りに日々繰り返し行っていきます。呼吸にフォーカスすることは「今」という瞬間が非常によく見え、また深く、広い範囲で「知る」ことができます。外界の意識から離れて、自分への意識が強くなります。「今を生きる」ということを強く感じることができます。また自ら発する「いい呼吸」を心がけることによって、次の「今」という道が明るく切り開かれていきます。

アシュタンガを始めて数ヶ月した時、コレでいいんだと感じました。わたしがわたしであるということが紛れもない事実で現実であることに改めて向き合えた時、全てのことがとてもラクになりました。
こう書くと、毎日がとても幸せで悩みなどないように思われるかもしれませんが、そんなことはありません。時には壁にぶつかったり、多くの選択肢の中から何を選ぶか悩むこともあります。でもそれは考えてみたらとても幸せなことです。人間というものに産まれて来たことで与えらた(人間以外になったことがないからわかりませんが)、また掘り下げて言えば、私が私で産まれてきた証しだと思います。問題をネガティブに捉えず、ポジティブに捉えるようになったのもヨガを始めてからです。

ヨガを行なって変化したことは?(食事)

ヨガをしはじめてすぐに、お肉とご飯が食べたくなりました。それ以前に避けていたものをとても欲しました。その後、肉類魚類の匂いがうけつけなくなり、食べなくなりました。また、それらを実験的に食べたり食べなかったりしてみた時期もありました。食べるとおなかを壊したり、怒りっぽくなったりもしました。

現在は、ネギとタマネギと、ピーマンは苦手になってしまいましたが、インドのそれは食べれます。お肉もお魚もあれば食べます。でもなければ食べずにいられます。また最近日本各地をワークショップ等で訪れますが、その土地の名産品は特にすすんで頂くようにしていますし、食事の内容でカラダの調子やココロの変化に特に差はありません。元来食べることが大好きなので、食べたいものを適量に食べています。

アシュタンガヨガ(ヨガスートラの中の8支足)のヤマにアヒムサ(非暴力)という教えがありますが、捉え方も変化しています。例えばミネラルウォーターひとつをとっても、日本産、外国産、軟水か硬水か?安いか高いか?など日本にいると多くのなかから選べるという贅沢な環境にあります。ですが、時には各々の選択が違うことで、残念ながらねたみや、争いごとなどが生まれることもあります。自分一人をとっても感覚や、考え方、カラダは常時変化をしていることがわかった今、誰かが何かをしたことに何かを思うよりも、今自分が何を選び、行動するかを大切にすることが、アヒムサの考えのひとつだと思っています。

女性がヨガを行うメリット

私自身、母親になってからヨガを始めました。母親になると自分のことよりも子供の方に意識が向きがちになりますが、母親あっての子育てです。ヨガで自分と向き合う時間をもつことでまず自分を知り、自分のココロとカラダに優しくなることによって、分身ではない別のココロを持った子供たちと余裕を持って接することができているように思えます。 また私の愛する二人の子供たちからは多くのことを学んでいます。純粋で、柔軟な心や感覚をもった子供たちと日々接する事ができるのは無条件に幸せなことですし、育てる以上に育てられています。

yogaの魅力

ヨガを行なって変化したことは?(その他、自身が変化したことで家族・友人・仕事などへの影響)

私がヨガを始めてから夫がとても変わりました。夫はアーサナプラクティスはしていませんが、素晴らしい人です。以前よりも増して家事、子育てに非常に協力的です。彼のおかげで今の私があります。彼の名前は達夫というのですが、今日マイソールで夫の話題になった時、夫の達人だね!と友人に言われました。まさに名前の通りの人なのです! 今回で5度目となるインドマイソールに現在単身でアシュタンガヨガを学びに来ていますが、子供たちはもちろん、家族の理解があってできることです。それ以上に還元できるように日々を大切に過ごさなければいけないと、強く思います。

ヨガ以外での好きな時間または大切な時間は?

練習を始めてから2年ぐらいのことでしょうか、プラクティスをすることが特別なことでなく日常の一部になったと感じた時、どんな時間も楽しめるようになりました。わたしにとってヨガは人生そのものですから、この瞬間すべでが大切です。

ヨガを始めてから毎日続けていることはありますか?

人を好きになるということでしょうか。時には苦手だと思うヒトもいます。でもわたしはヒトが大好きですし、その感情は自分のものなので、どうして苦手なのかを客観的に自分を観察します。たいてい自分の中にある嫌いな部分だったりすることが多いので、それを受け入れ、逃げずに歩み寄る努力をします。長い月日がかかる時もありますが、たいていそのようなヒトとは後に仲良くなれたりするんです、不思議です。自分自身も変わるわけですから、この人をこうだと決めつけずに、その人の今を見れたらいいなと思います。

またそれが男性(好きなひと)だったら女性はなおさらいいのではないのでしょうか?私が思うところ、ヨガには恋というカテゴリーがありません。恋に限っては、おそらくコントロールすることも止められることもできない感情です。対相手がいることなので、結果は求めず自分に磨きをかけようと努力を重ねる、ただそれだけでも素敵じゃないでしょうか?・・・・・・こう書いていると、ヨガは恋に似ているかもしれません。たまらなく練習がしたいときもあれば、そうでもない日もあります。感情は毎日違います。でもなぜか毎日練習してしまうんです。

ヨガを続けていくうえで大切にしていることはありますか?

心地の良い呼吸。

題 『小さな光が大きな光へと』

私の周りの多くのアシュタンガヨガの練習生はキラキラと輝く笑顔を持っています。そして同じことを毎日やっているのにも関わらず、それぞれが全く違い、ひとりひとりが特別です。またそこにいる同志らは互いを尊重しあっています。これは素晴らしいコミュニティだと思います。

ヨガの指導で日本各地をまわっても同じように感じます。いいエネルギーは人にいい影響を及ぼすと思います。私はまだまだヨガビギナーですが、ヨガや子育てを通じて「待つこと」ができるようになりました。大きなことはできません、まずは私ができる身近なところから、そして小さくともその輝く光の輪がだんだんと大きくなっていくことを強く望んでやみません。

全てがま~るくなるように。

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■suria×Kaori Makinoアンバサダーをしているsuriaとのコラボレーションアシュタンギのために考えられたシンプルで機能性抜群のキャミソールとレギンスです。
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スリア