別名:サマスティティともよばれる。

ターダとは山。サマとは「直立」「まっすぐ」「不動」を意味する。
スティティとは、「不動の姿勢」「堅固」を意味する。
したがって、ターダアサナは、しっかりと山のように立つポーズである。
これが立ちポーズの基本である。

【効果】
ふつう、われわれは正しい立ち方に注意を払わない。片方だけに体重をかけている者もあれば、片方の足が曲がっている者もある。
体重をかかとだけにかけている者、あるいは足の外側だけ、内側だけにかけている者もいる。
これは靴のどこかがすり減っていくかによって、視察することができる。まちがった立ち方、かたよった体重のかけ方によって、身体に歪みが生じ、脊髄の弾力性が失われる。
両足を開いたときは、かかとと親指を結ぶ2本の線が平行になるようにするほうがよい。
こうすることによって尻が引き締まり、腹がひっこみ、胸をはることができる。
身体が軽くなり、頭も敏活になる。
体重をかかとの方にかけていくと、重心が動いていくのが感じられるが、そうなると尻がたるみ、腹が出て、上体が後ろに傾き、背骨に異常な緊張が生じ、その結果、心身ともに疲れてしまう。
したがって正しく立つ方法を修得することはもっとも基本的なことである。