ヨガの人気が高まるにつれて、アーユルヴェーダという言葉を耳にすることも増えてきた今日この頃。それって食生活?医療法だっけ?いえいえ、それだけではありません。今日は、アーユルヴェーダとは何なのか、もう一度振り返ってみることにしましょう。
アーユルヴェーダとは?
アーユルヴェーダとは、インド大陸に伝わる伝統的な予防医学です。サンスクリット語で〝生命の知識″という言葉の意味通り、食生活や治療法のみならず、あらゆる生命活動を含んだライフスタイル全般における伝統的な考え方を説いています。
アーユルヴェーダは、万人に共通する暮らし方というより、個々の体質や心の状態に合わせた生活の知恵に着目しています。都会に住んでいる人と田舎に住んでいる人、デスクワークの人と夜勤の人、お菓子が大好きな人とベジタリアンの人、ライフスタイルが違えばそれぞれ体質も異なります。個人の体質に合わせて、どうすればより健康に幸せに暮らせるか、そのヒントをくれるのがアーユルヴェーダなのです。
トリドーシャと呼ばれる3つの要素
さて、この体質を判断してくれるものが、サンスクリット語ではトリドーシャと呼ばれる3つの要素です。まず、体内の運搬や循環作用を司る風のエネルギー、ヴァータ。代謝や消化を司る火のエネルギー、ピッタ。そして、細胞を作り体力を維持する水のエネルギー、カパ。これら3つのドーシャがバランスよく保たれた状態が健康、アンバランスになると病気や体調不良を引き起こしてしまいます。
では、何がこれらのドーシャを乱してしまうのでしょう。まず一番は、個人の生まれ持った体質、そして季節、一日の中の時間、人生における年代、食事や行動、環境、さらに天体によってもドーシャは左右されると考えられています。
バランスを崩さないためには?
バランスを崩さないためには、まず自分の現在の体質を知ることが、アーユルヴェーダ的ライフスタイルの第一歩。アーユルヴェーダの本やインターネット上のサイトで、簡単に自分の体質チェックをすることが出来ます。生命の知識に則ったライフスタイル、あなたも始めてみませんか?