色で心身のバランスを整える、カラーセラピー(色彩療法)は
アトランティス大陸の時代には心身の病気を色と光で治療したという伝説があります。
古代中国では、てんかん患者を紫の部屋に入れて治療をしたり、腸の病気の人は体に黄色の塗料を塗って、黄色のカーテンを通して黄色の光線を注ぐ治療も行うことがあったそうで、
今では色の光線が人間に影響を及ぼすことが科学的に証明されています。
①身近で色を楽しむ
色に目を止めて、無理のないところから楽しんでみる。例えば色名な
ど、色名を知ることによってその色を認識し、他との見分けが生じる。
②イメージ表現の能力を高める
偶然に目にとまった単語を色に置き換えてみる。例えば「リフレッシ
ュ」という単語が目にとまり、そのイメージを緑色としたら、仕事でスト
レスを感じているときなどに緑色のものを身につけたりすることでリ
フレッシュ感が得られ、ストレスが軽減されることがある。
③コミュニケーションに色を活用する
物や人から色をイメージしてみる。身近な人を色で表してみる。さら
に何人か集まった時にゲーム感覚でやってみると、とらえ方の違い
などで、人間観察の一考になる。
④色で五感をひらく
自分の好きな音楽を聴いているときに、そのメロディを色に置き換え
てみる。イメージがわいたら、マーカーや色鉛筆でその色を彩色して
みる。音楽は複雑なので、単色ではなく、2色、3色で配色してみる。
好きな音楽との組み合わせで要領をつかめば、味、香りなど、色を
媒介にすることで、五感が1つに連動していく醍醐味を味わうことが
できる。
⑤色彩でストレスをケアする
クレヨンでもマーカーでも、とくに疲れがたまっているときやイライラ
しているときに落書きをしてみる。上手に書こうと思わないで、感情
を吐き出すつもりで思いきり色をぬるとよい。
⑥イメージトレーニングで気持ちの良い色と出会う
今一番美しいと感じる色を使って、自分が気持ち良くなれるような絵
を書いてみる。ただきれいに見える色を塗るだけでもかまわない。
⑦自分を元気づけてくれる色を見つける
洋服や身のまわりの小物、自宅のインテリアなど、自分の好きな色
のものを選んで楽しむ。
特に着るものを選ぶ時には、これまでの既成概念は捨てること。そ
うしないと、あまり変わりばえしないほどほどのところに落ちついてし
まう。どこか1ヶ所、あるいは小物だけでも好きな色を取り入れてみ
る。
⑧自分もカラープランナーになる
色の心理効果を配慮し、実際にカラープランニングをしてみる。自分
の色彩感覚を磨き、身のまわりを彩り豊かに楽しくしてみる。それが
ひいては個性を発揮し、心身を健康に保つことにもつながる
(参考:色を着る食べる見る塗る 高坂美紀著)
(参考:色彩楽 末永蒼生著)