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ヨガ哲学・実践編【プラーナとプラーナーヤーマ(調気法・呼吸法)】1

『ハタヨガ・プラディーピカー(ハタヨガの代表的な原典)』には、へびの神であるアーディ・セーシャはヨガの支柱であり
プラーナーヤーマはヨガの心臓部である、だからプラーナーヤーマなくしてヨガは存在しない、と述べられています。

今回はプラーナーヤーマ(調気法・呼吸法) とプラーナの基本について記します。
※B.K.S アイアンガー氏のヨガ呼吸・瞑想百科から引用します。

プラーナとプラーナーヤーマ

神について説明するのが困難であるように、プラーナが何であるかを説明するのはむずかしい。
プラーナは宇宙のあらゆるところに充満しているエネルギーである。
それは物理的、頭脳的、精神的、知的エネルギーであり、宇宙エネルギーである。
すべての震動エネルギーはプラーナである。
熱、光、重力、磁気、電気もプラーナである。
プラーナはすべての物に含まれ、潜在しているエネルギーであり、危険なときには最高に放出される。
プラーナはすべてのエネルギーの前にまず動く。
プラーナは創造し、保護し、破壊するエネルギーである。
活力、力、生命力、生活、精神それらはすべてプラーナである。

『ウパニシャッド』によればプラーナは、生活と意識の基本である。プラーナは魂であり、神である。
プラーナは宇宙のすべての物の生活の呼吸である。
宇宙のすべての存在はプラーナによって生まれ、生き、死ぬときは宇宙の呼吸に溶解する。
プラーナは人生という車輪の中心である。
すべての物はプラーナの中で存在する。
プラーナは生気を放出している太陽・雲・風・地・およびすべての物質に充満している。
プラーナは存在であり、無存在である。
プラーナはあらゆる知識の根源である。

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