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人それぞれのペースを尊重できている? 自他を思いやる・दानम्(dānam)

コラム

今年11月、上海はMaki yoga studioでの集中講座&WSで5日間上海にいた。秋の上海WSは一年の終わりに向けての節目の毎年恒例行事となっている。

僕は海外に行くときはずっとスマホを機内モードにしている。なので5日間電波がない状態になる。ネットはホテルのwifiで夜だけ見る程度。

普段ネットが繋がっているとついつい見る時間が多くなるので、海外での強制的に繋がらない・見ることができない時間が割と好きだ。普段の生活でも休日はときどきスマホを家に置き、山に行ったり、海に行ったりして遊び全力モードで休息をとることもしばしば。

先日、親戚が集まる機会があり親戚と話をしていた。

一人の親戚が、ちょっと僕に話しかけてきて、「電話したんだから、連絡返せよー」と。

僕には電話がかかってきた記憶がなく、いつ電話をしたか聞くとちょうど上海WSに行っていたときの初日の日だった。上記の通り、海外では機内モードにしてしまうので、電話があってもわからない。

親戚にこのときは丁度上海に行った日だと説明した。そうだったのかと納得してくれた。

しかし会って話をしなければずっと誤解が残っていたわけで、僕が電話をしないことで、親戚は軽く苛立ちを持ったままだった。

このようなすれ違いというか誤解は日々起きている。誤解も相手の事情を知らずに想像の誤解で怒ったり・悲しんだりすることもある。

人にはそれぞれの価値観があり、ペースがあり、これが常識と思い込んでいる部分も多々あると思う。

例えばメールの連絡でもすぐ返信をくれる人と返信が遅い人がいる。

連絡をすぐくれた方が円滑に進むような気もするが、

返信が早い人は、早い返信を心掛けている人もいるだろうし、たまたま携帯やPCを見ていたかもしれないし、すぐ返信できる状況だったかもしれない。

でも早い返信が大事と心掛けている人でも、相手が円滑に物事を進められるようにと優しさで見返りを求めず早いペースを自分に心掛けている場合は良いが、人にもその基準で見てしまうと想像でイライラが積もる。

もしかしたら海外にいるかもしれないし、休日かもしれない、身内に不幸があったかもしれない、病気かもしれないし、様々な可能性が見えない人には起きている。

ビジネス的にはより早く返信をすることが勿論大事かもしれないが、相手の状況を考えず自分の常識のペースで相手を測っていたらイライラも積もるだろうし、相手の気持ちを考える思いやりも欠如してしまう。後に相手に不幸があって連絡をしたかったけどなかなかできなかったなどと聞くと、何で早く返信してこないんだと思っていた自分に後悔が生まれたりする。

誰でもどちらの気持ちも状況も体験済みではないだろうか?

すぐ返信できない人もいる、しかしすぐ返信して欲しい人もいる、ペースがゆっくりな人、早い人、お互いがお互いを想って行動することが後で後悔しないためにも大事だと思う。

相手を思いやることサンスクリット語ではदानम्(dānam)という。

思いやる、与える、聞き入れるなどの意味がある言葉だ。

日々のヨーガな生活にはこのदानम्(dānam)という心がけがとても大事だと思う。

自分の常識ペースで相手をコントロールしようとすると、ペースの違いでお互いイライラもするだろうし、相手にプレッシャーも与えてることになってしまうかもしれない。

お互いペースが違うことを受け入れ、それでも相手のペースを理解して行動をすることも一つのदानम्(dānam)になる。

予定を決めずに今の気持ちで楽しむ人と、予定を計画してその通りに行動して楽しむ人がいる。

どちらが良いも悪いもない。

計画通りに進むことが苦手な人もいれば、計画が決まっていることで安心する人もいる。

計画を立てず今を楽しめる人、計画が決まっていることで安心して今を楽しめる人、どちらでも楽しめる人、それぞれのペースを尊重することができれば、心にも余裕が生まれ、優しさが生まれ、後悔も少なくなり、自分へのदानम्(dānam)思いやり、他者へのदानम्(dānam)思いやり、そして調和的幸せが広がっていくはずだ。

ワークショップのお知らせ

1/7 メンズヨガ オハナスマイル(祐天寺)

1/15 谷戸先生の聖典ヨーガスートラを通して学ぶヨーガ哲学基礎講座(アシュタンガ静岡)

1/20,21,22 谷戸先生WS 3days ビオトープ ヨガ スタジオ(神戸)

筆者プロフィール

谷戸康洋 – YASUHIRO YATO (ヨガインストラクター)

山梨県立日川高校体育科卒
高校時代、器械体操でインターハイ、国体出場
地元の北杜市を中心に山梨県内外、更には国外でも指導。
2006年、日本一の朝プロジェクトに朝ヨガマイスターとして参加
現在、生まれ育った標高1100m 八ヶ岳南麓の環境を活かし森林療法、自然療法などにも積極的にヨガを取り入れ、メディアでも活動中
高齢者向けのヨガクラスから企業でのストレスをリリースするための出張ヨガクラス、教育者向けのヨガやスポーツ選手に向けてのヨガなど県内外問わずクラスを開催。
ヨガの指導者の育成も積極的に開催しています。
ポーズを深めるテクニックや個々にあうアジャストメントや練習方法、ヨガ哲学クラスはオリジナリティーに溢れた人気クラスです。
雑誌Yoginiでもヨーガ哲学のページを監修。
現在はサンスクリット語、ヴェーダーンタをSwami Cetanananda師より学んでいる。
・IYC45時間短期集中コース修了
・ケン・ハラクマ ハタヨガ指導者養成コース修了
・リシケシ、ヴェーダーンタ(バガヴァッド・ギーター)キャンプ参加

ブログ

http://ameblo.jp/yoga-whitebirch/

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