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VAIKUNTHAS ニューアルバム「Light On Yoga Nada」独占インタビュー

VAIKUNTHAS5
Ikki Bando and DJ KGO from VAIKUNTHAS より先日、ニューアルバム『ヨガ音の光・Light on Yoga Nada』がリリースされました。

VAIKUNTHAS 2nd アルバム『Light on Yoga Nada』

→ ご視聴、詳細はこちらから

日本のトップヨガインストラクター坂東イッキ氏(VAIKUNTHASリーダー)監修のもと、サウンドプロデュースにDJ KGO氏、サポートミュージシャンに、インド古典楽器サントゥールの日本における第一人者、宮下節雄氏やTabla奏者にインドのファルカーバード流派の若手の新星 Arindam Chakravarty氏を迎え『使える最新型ヨガミュージックCD』として『ヨガ中の集中を妨げない心地の良い音』そして、『ハッピー & シャンティな心持ちに包まれる』をコンセプトとした作品を世に放ちました。

また踊絵師、神田サオリによる幻想的なアートワークが施された、ただのヨガCDを超えたアート作品に仕上がっています。

今回のインタビューでは坂東イッキ氏、DJ KGO氏にリリースを迎えての心境や苦労した点などを大いに語って頂きました。


― まずアルバムリリースを終えた今の心境を教えて下さい。

坂東イッキ(以下I) : ホッとしてます。
DJ KGO(以下K) : 僕もです。
(一同 笑)

― 既にヨガミュージック部門のチャートで売り上げランキングが1位になっていると伺っています。(6月11日現在)

I : ありがとうございます。先行リリース先のヨガミュージック専門サイト yoga music.jp の方で、お陰様で好評のようです。つくったモノが世間に認められる事は、とても嬉しく有り難いです。

― 音楽のクオリティーの高さを感じますし、バンドの構成メンバーも素晴らしいと思うのですが、どのような経緯で生まれたのでしょうか? 今回のアルバムを作成に至った経緯などを教えて下さい。

I : ありがとうございます。
前作の『Tantric Yoga Band・VAIKUNTHAS』の1st アルバム『Nada Brahma・音は神なり』では、インドのマントラ(真言)と様々な最新型ダンスミュージックの融合、そして皆さんに驚き楽しんで私たちのライブをご覧いただけるよう、ミュージシャン10名と、ダンサー10名をフューチャリングした、音とダンスのエンターテーメント・ヨガライブバンド作品としてアルバムを発表しました。

その 1stアルバム作成時から、私とKGO君の間で、『次回のアルバムは、ヨガしている時に、気持ちのイイ音創りたいね』という共通の想いが在ったんですね。

その後、『よし、創ろう!』と動き始めるきっかけとなった、ある決定的な出来事についてですが、

私がオーガナイズしている沖縄サットサン・ヨガ x ミュージックフェスティバルというフェスで、沖縄の世界遺産でサンライズを観ながら、大自然の中で音楽と共に大勢でヨガをするという企画があって、

沖縄SATSANG・ヨガxミュージックフェス2016公式サイト
http://yogasatsang.jp

『このハッピー & シャンティなヨガのシーンにピッタリ合う曲を創ってみようよ!』

と、二人で話し合ったことが今回のアルバム制作の大きなキッカケとなったんです。

そして、沖縄サットサンでのハッピー & シャンティなヨガシーンの雰囲気をそのまま、日常のヨガクラスやヨガ練習に導入することができたら良いんじゃないかな?

ということになり、『ヨガを愛する人たちへ、音の捧げもの』としてのコンセプトが定まり制作を開始しました。

今回参加してくれた、才能あふれるアーティストの方々のご紹介としては、
サポートミュージシャンとして、1st アルバム制作時にも参加協力頂いた、日本のインド音楽界の巨匠・宮下節男氏/サントゥール や、インド・ファルカーバード派の若手秀才奏者と名高い・Arindam Chakravarty氏/タブラ のご両人が素晴らしい演奏を。また、ジャケットカバーは日産自動車、アルファロメオなど世界の大手企業からのオファーが絶えない絵師・神田サオリ氏が光を感じる幻想的なアートワークを施してくれています。

ー 今回の『Light on Yoga Nada / ヨガ音の光』というアルバムタイトルに込めた思いがありましたら教えてください。

I : アルバムタイトルの『Light on Yoga Nada』(ヨガ音の光)は、私の尊敬している故B.S.K アイアンガー氏のハタヨガの有名なバイブル本・『Light on Yoga』(日本語タイトルは、ハタヨガの真髄)から引用させて頂きました。

それと、沖縄サットサン・ヨガフェスでの『ハッピー&シャンティ』な感じ、『フィーリング』をそのまま音で表現したかった。と先ほどお話しさせていただきましたが、
それと同じくして、瞑想中に脳内に広がる ヴィジュアル、『光』も音で表したかったのです。

ーー️詳しくお願いします。

瞑想中のことなんですけど、

瞑想が深まってくるとよく、光が出てくるんです。

目を閉じているのに光が見えてくる。

あ… こんなこと話すと『アブナイ奴だな~』と思われるかもしれませんが (一同 笑)

ーー️お聞きしたいです。どうぞ続けてください。

それで、初めは小さな光なんだけれども、だんだん大きくなっていって、最後は光に包まれる感じで、

そのときって、もの凄~く気持ちがいいんですよ。

一番近いコトバで現すなら、『多幸感』って感じです。

その瞑想中の光を音として表わしたものが、今回のこのアルバムなんです。

だから、ちゃんとヴィジュアルとして光が出てくるのか? を確認する為に、創った曲を聞きながら随分と二人で瞑想したよね?(笑)

K : しましたね~。 (笑)

あれは、ハタから見たら、かなりシュールでしょう。(一同 笑)

それと、今回、アルバムのカヴァーを手掛けてくれたアーティストの神田サオリさんにも、
その音の光のイメージをお伝えして、完成した曲を聴いて頂いてから作品に取り掛かっていただきました。

ーー️なるほど。。 『瞑想中の光』というイメージどおりの絵になっていますね。

K : そうなんですよ。 僕たちもこの絵をとても気に入っています。

次のページ » 大事に聞いて欲しいポイント

― 今回のアルバムを聞く時にここを一番大事に聞いて欲しいと言うポイントはありますか?

I : 現在、日本中で行われているヨガのクラスですが、実は75分間の授業形態が一番多いのです。

そこでアルバムを75分間のヨガクラスに合わせて、音楽収録もピッタリと75分間で終わるようにしました。ヨガクラスのスタートから、CDを丸ごとそのまま使用いただける実用的なヨガ用アルバムになっています。

スタート時はゆったりと心と体を解放していただける曲調で始まる、座位のポーズに適したフィーリング。そして、徐々に流れのある太陽礼拝、スローヴィンヤサに合う感じの曲調へと移りゆき、
中盤以降は立位のポーズに合う曲調からエンディングに向かうためのゆっくりとした流れへと。
最後は『森林の木陰の下でのシャヴァーアサナ』というイメージで気持ち良くエンディングを迎えていただける構成になっています。

そして、すべての楽曲は『ヨガ中の集中を妨げない心地の良い音』に創られています。

ーー️『ヨガ中の集中を妨げない音とは』どういうことでしょう?

ヨガ中の『集中』ってとても大事なんです。

もし、集中力を欠いた状態でヨガをしていると、注意力散漫なココロの状態が原因となり、不用意なケガをすることも多々あります。

普段、私はスタジオでのヨガクラス中に音楽を掛ける時、歌の入っていないインストゥルメンタル曲をチョイスすることが多いのですが、
歌が入っていると、歌詞の内容にココロを持って行かれたり、その歌声に気をとられてヨガに集中しづらかったりするからです。

このアルバム中の全9曲は、すべて歌無しのインストゥルメンタル曲で構築されており、
『ヨガ中の集中を妨げない音』になっています。

また、ヨガを行う人が無意識下での集中力を知らず知らずのうちに高められる様、すべての曲にソルフェジオ周波数のトーン音(断続的に長く伸びる音)を隠し味として含ませており、

それらの工夫は、「ヨガ中に自己の内面に向き合いやすくさせてくれるムードづくりの為の音のカタチ」とも言えます。

K : あとは、アルバム全体を通して、重くてダークで怖い感じの曲は一切無し。にしています。
だって、そんな感じの曲でヨガしたくないですよね? (一同 笑)
だからといって、イケイケ&アゲアゲな感じの曲も挿入してはいないです。

アルバム全体を通し、曲調はピーク時でも上がり過ぎず、かといって下がり過ぎもしない。ココロの平穏さをキープしたままシャンティな状態を持続していただけるよう楽曲を構築しています

ヨガをしながら『ハッピー&シャンティな愛に満ち溢れた心持ちに包まれる』

そんなアルバムに仕上がっているハズです。

I : どんな曲がヨガに向いてるか? について改めて考えると。。
日々のヨガ練習やスタジオでのクラスには、今回の私たちのアルバムはベストな一枚と自信を持ってオススメできますが、
『自分の内に入るというより、楽しい雰囲気のなかで他者と触れ合い、お互いのココロを解放する』といった方向性のある、屋外イベントでペアーを組んでヨガをしたりするクラスや、魅せるという要素の大きいヨガパフォーマンス中のBGMなどには、『歌アリでイケイケのアップテンポな曲をチョイス』したり、『みんなの笑顔を引き出せる感じの曲』なんかもいいですよね。

そういう盛り上がるヨガの場で掛けられそうな、私たちの曲の中で例を挙げるなら、1st アルバム・NADA BRAHMA に収録されている、6曲目とか7曲目あたりが、歌入り&アップテンポでオススメです。そちらの方も是非試してみてください。

→ 1stアルバムの詳細、ご視聴、お求めの方はこちら

次のページ » レコーディング中の「秘話」

― レコーディングにあたって、なにか「秘話」的なお話があれば教えていただけますか?

K : そうですね~ ソルフェジオ周波数はやはり『音の薬』ということですかね。

ーー️といいますと?

K : 僕たちの廻りの感度の高いミュージシャン仲間の間では、ソルフェジオ周波数に楽器を調律して演奏したり楽曲を発表されている方も多くて、それらの音楽を聞いて、僕も『確かにソルフェジオはシャンティな心持ちになり気持ちがいい』とは感じていた反面、一方で『壊れたDNAを修復する』とか『高次の存在とのつながり』みたいなソルフェジオの効力の説明をみて『ちょっと怪しいよね~(笑)』みたいに正直、眉唾的に感じていたところもあったんですね(笑)

それと、僕たちミュージシャンはアルバムを作成する時は通常、何ヶ月もかけて曲創りをし、何時間、何日間もスタジオに篭ったりするのですが、実はそれはとても体力のいる仕事なんです。

例で言うと、、ちょっと怖い音楽の話になるのですが、アメリカのCIAでは容疑者を拷問するときに、音楽を何時間も大音量で聞かせて、精神的にも体力的にもヘロヘロになるまで追い込んで本当のことを喋らせる。みたいな有名な話しがあるじゃないですか?

そんな感じで、何時間も大音量で音楽を聴いているスタジオでの曲創りって、楽しい反面、いつもヘロヘロになってしまうぐらいの大変さを伴うのです(笑)

I : 『そうそう、気力や集中力、体力をトコトン使うし、ある意味、肉体労働者だよね』(一同 笑)

K : 今回のアルバムではデモ曲創り段階からイッキ先生と二人で長い時間、音楽スタジオに篭っていたのですが、作業が始まり、3日間・計30時間ぐらい経過した時ぐらいだったかな?

『あれっ!全く疲れないね!』

と二人で顔を見合わせ、いつものスタジオワークとの違いに気がついて驚いたんです。

『ソルフェジオ周波数での音創りは制作者に優しいと!』

その経験後は、自分が気持ちいいので、ソルフェジオ周波数で曲創りすることの方が多くなりましたよ
(一同 笑)

もちろん、リスナーにとってもソルフェジオ周波数は、優しい音の『音の薬』ということが云えるのではないかと思っています。

I : 確かに、1stアルバム製作時はスタジオワークで二人ともヘロヘロだったけど、
今回の制作時の、あの疲れない感は確かに驚きの不思議体験。ソルフェジオってスゴイよね。(笑)

それと、もう一つ、ソルフェジオ周波数の特性として言えることは、『チャクラを整える効果がある』ということです。

ヨガ講師として私は、ヨガスタジオでのヨガWSの他に、ソルフェジオ音浴チャクラ瞑想というWSを行っているのですが、

その内容は、楽器が奏でる音の周波数に参加者全員の声をシンクロさせてマントラ(真言)を唱え、同時に体内に在る各7つのチャクラにその声と意識を集中します。そして、バンダを用いてエネルギーを骨盤底部より上昇&体内外で循環させて、チャクラを浄化&整えていくという、9世紀より北インドで始まった密教ハタヨガで伝承されてきた秘密の音瞑想法です。

その音瞑想法で用いる音に、各7つのチャクラに呼応していると云われている、7つのソルフェジオ周波数を用いることにより、『各チャクラへの意識のフォーカスが容易にできるようになる』ということを実体験を通して感じています。

『阿字観』等で知られる密教ヨガの瞑想法はすべて、『集中』と『イメージ力』が大切な鍵となりますが、チャクラ瞑想の場合もしかり、各チャクラにキチンと集中してイメージを膨らませることが重要となります。
自分の体内のどこにそれが在るのか? その存在があやふやなチャクラについてのイメージが、ソルフェジオを用いることにより存在が現実味を帯び、そこに集中すること、そして、イメージすることが容易となり、瞑想も深まります。

音瞑想後は『心が解放され考えがポジティブになる』といった声や、『体が軽く感じ、良く眠れる』といった参加者からの多くの声を頂いています。

今回のアルバム中の1、7、8曲目はソルフェジオ周波数を用いた音瞑想用の曲としてもオススメできますので、是非、瞑想にも使ってみてください。

また、アルバムのリリース記念として、VAIKUNTHASのメンバーでアルバム収録曲をライブで生演奏しながら私のリードでヨガや瞑想を行う、『VAIKUNTHAS/ソルフェジオ音浴ヨガ&瞑想WS全国ツアー』を行います。『ヨガや瞑想が初めての方』や『瞑想って難しい』と感じていらっしゃる方々にもオススメのWSになっていますので是非ご参加くださいませ。

次のページ » 音づくりで苦労した点

― 音づくりの面で苦労された点はありますか。

I : そうですね、音づくりの話となると、更にマニアックな話になるのですがいいのですか?(一同 笑)

ヨガクラスに、このCDアルバムをそのまま丸っと使用できるよう、ヨガクラスの流れに沿うように9曲入りのアルバム全体を通して起承転結を持たせた『ヨガ用コンセプトアルバム』として構築していかなければならなかった点が苦労しました。

これらの3つの要素をすべてリンクさせてアルバムを構築することが、大変難しかった点です。

ーー️詳しく説明お願いします。

I : はい。まず①と②の呼応関係についてですが、以下の画像をごらんください。


ソルフェジオ周波数396Hz = ルートチャクラのムラダーラに呼応
ソルフェジオ周波数528Hz = おヘソに繋がるマニプーラチャクラに呼応

というように①と②は完全に呼応しています。(上記画像を参照)

仙骨から脳天まで身体内に縦配列されている各7つのチャクラに、それぞれ呼応している各7つのソルフェジオ周波数(音)を最下部にあるチャクラから上部へと順番に刺激を与えていくことで、各チャクラの浄化&活性化ができ、プラナ(身体エネルギー)が滞ることなく身体を駆け巡り、生き生きとした生活を送ることができるようになります。

しかし、下から順にセッションを行い、最後に脳天のチャクラを刺激してそのまま終えてしまうと、気が上がりっぱなしになり良くないので、最後にもう一度ルートチャクラにフォーカスさせてグラウンディングをしてからセッションを終える形にこのアルバムを設定したのです。それは、ヨガのセッションも『最後はシャヴァーアサナでグラウンディング』という理屈と全く同じセオリーです。

そして、①ソルフェジオと②各チャクラを完全呼応させ、更に③の実際の75分間のヨガクラスの流れに沿うように、画像8のように、全8曲の曲調と曲順を調整し、①、②、③を完全にリンクさせてアルバムを構成しようとしたのですが。。(上記画像2枚目)

そこで問題が出てきたのです(苦笑)

アルバムの一曲目を、通常行れている実際のヨガクラスの流れに沿うようにすると、、
クラスのオープニングとなる曲ですから、当然ながら『ゆったりと始まる曲調でなければなりません』

たとえば、バックベンド(反り系のポーズ)やヘッドスタンド(頭立ちのポーズ)の様な難易度が高めで、気分が高揚するアサナをクラスの始まりから行う。というようなクラス構成って、まずありえないじゃあないですか?(一同 笑)

それと同じように、ヨガ用アルバムとして、激しいイケイケの曲調からスタートするような曲構成はまず無いということはお分かり頂けると思います (一同 笑)

そして、2曲目は、シッティングポーズなどで身体をほぐしていける感じで1曲目よりも少しだけ感情が盛り上がる感じの曲調に、その後は段々と太陽礼拝や立ちポーズに移り行く為、それに合わせて曲調もだんだんエスカレートして行くよう曲調をコントロールしながら曲作りを行っていったのですが、

実際に音づくりを進めていくうちに、それは非常に難しいということに気がついたのです。

K : 通常、アーティストがアルバム制作する時って、例えばそのアルバムが10曲入りだとして、
大体は、全部の曲づくりをある程度終えてから、曲順は最後に決めるものなんですね。

例えば、この曲は一番盛り上がるので一曲目に持ってきて、視聴者のココロを鷲づかみにしたい! とか (一同 笑)

または、シットリと始まるこの曲から初めたい。とか。。

大体のアーティストがそんな感じで、アルバム全体の流れというか雰囲気を曲順を並べ替える形で表現していく訳なんですけど、それができない。ということに製作の途中で気がつきました。

今回のアルバムの場合、アルバムコンセプトとして『実際のヨガクラスの流れに沿うように、全8曲の曲調と曲順を調整しなければならない』ということと、チャクラを一番下から(一曲目から)順に脳天まで(7曲目まで)ソルフェジオで刺激を与えて、最後にもう一度グラウンディングの為に一番下のチャクラを刺激する(最後の8曲目)という『ソルフェジオとチャクラによる心身の浄化』に関する順番という「縛り」があり、『最初に設定した曲順によるアルバム全体の流れから変更することができない』すなわち『最後にアルバムの曲順を入れ替えるという、いつも自分達が行っていたアルバムの作り方ができない』ということに気がついたのです。今回の制作ではその点について大変苦労しました (苦笑)

I : そうだよね。
その点においては、あの、アリンダムのタブラに参ったよね(笑)

今回サポートミュージシャンとして制作に参加して頂いたタブラ奏者のアリンダムはインドに住んでいるので、まず、僕たちが日本で制作したデモトラックを送り、そのデモトラックに併せて向こうでタブラだけを(インドの太鼓)を録音してもらって日本に送り返してもらい、それをこちらで再度、デモトラックと重ね合わせて完成させるという工程での制作だったのですが、

『この曲はユッタリとした感じになるように、タブラ(インドの太鼓)を叩いて挿入して欲しい』という『実際のヨガクラスの流れに沿うような曲調になるように』こちらからの希望を彼に伝えてから録音に入ってもらったのですが、その後、彼が送り返してくれた音は、思いっきりタブラを叩き切った激しい音になっていて、こちらで元のトラックにそれを重ね合わせてみたのですが、ユッタリとした曲調が一変して、アゲアゲの曲調に様変わりしてしまい、私とKGO君が想い描いていたアルバムの流れに全く沿わない曲調となってしまって、『これではヨガできないよね。どうしよう・・』ということに。(困)

K : しかも、その重ね合わせて出来た曲が、とてつもなくカッコイイんですよ(一同 笑)
I : そうそう、普通ならアルバムのメイン曲になるぐらい良かったよね。

アリンダムは神! (一同 笑)

しかし、『ヨガのクラスや練習に使用するための音楽アルバム』というトータルコンセプトから外れるため、結局、アリンダムのタブラはそのまま残しつつも、KGO君になんとかしてユッタリとした曲調を保てる方向で楽曲を再構築してもらい曲を完成させました。

K : やっぱり、録音する時は演奏者と一緒にスタジオに入って『こんな感じで演奏して欲しい』とイメージを共有しながらでないと、海外との意思疎通のやりとりは難しいんだな~ と感じた出来事でした(笑)

I : その点に於いては、ジミーさん(宮下節男氏/サントゥール・インドの弦楽器)との録音はスムースだったんじゃない?

K : ですね。ジミーさんは僕のスタジオにいらしてくれたので、こちらのイメージをお伝えしてから音入れしてもらいました。

I : イメージの共有感が音にも現れているよね (笑)

K : ヨガにピッタリな、ゴージャスで煌びやか、それでいて品のあるサントゥールの音色は、安定のシャンティ音(笑)

I : そうそう、ジミーさんも、神!!(一同 笑)

― このアルバムをどんな感じで楽しんでもらえればと思っていますか。

ヨガ中のミュージックとしての使用はもちろんのこと、日常生活中のBGMとしてもオススメできます。
『音の薬』ソルフェジオ周波数がチャクラを整え、毎日をハッピー&シャンティで愛に満ち溢れた健やかな心持ちで過ごしていただけるかと思います。

― 最後に皆様へメッセージがあればお願い致します。

『ヨガしている時、キモチの良い音』というイメージを大切に、チャクラを浄化する、音の薬・ソルフェジオ周波数を用いてハタヨガ、緩めのヴィンヤサ、瞑想など、様々なヨガのシーンに沿うようバンドメンバーと試行錯誤を繰り返し構築したヨガ用のコンセプトアルバムが完成しました。
『ヨガ音の光・Light on Yoga Nada』
ヨガを愛するすべての人々に捧げます。

Hari Om

Ikki Bando and DJ KGO from VAIKUNTHAS


Light on Yoga Nada / VAIKUNTHAS

2016.6.3 yogamusic.jp にて先行リリース

アルバム詳細、ご視聴、お求めの方はこちらから
VAIKUNTHAS 2nd アルバム『Light on Yoga Nada』公式サイト

収録曲

01. Tulsi breeze
02. Hugging Earth
03. Ganga Mata
04. In the divine light
05. Harmony of the Goddesses
06. Chakra of Matyendra
07. Sati’s tears
08. Yogi’s wish

Produced by Ikki Bando
Sound Produced by Keigo Tanaka
Support musicians
Setsuo Miyashita / Santur Arindam Chakravarty / Tabla
Artwork / Saori Kanda

収録 全8曲 約75分
税抜価格  ¥2,500
品番  NICECD-005

VAIKUNTHAS(ヴァイクンタス)

日本を代表するYOGI・坂東イッキ(Executive Producer,Composer,Vo)才色兼備のディーヴァ・黒木桃子 (Lead Vocal)、
世界を震撼させる音の魔術師・生方ノリタカ (Composer, Vo,Theremin)、最先端緻密音構築者・ DJ KGO(Composer,Re-Mixer)の4人を中心メンバーとして活動。

インド古典音楽と現代エレクトロニックミュージックを有機的に融合させた、世界に2つと無い彼らのサウンドは、闇と光、黒と白、月と太陽という両極性を合わせ持つ、最古と最先端をねじり繋いだメビウスの輪のような普遍性を音として現す。

VAIKUNTHAS公式サイト
http://vaikunthas.wix.com/vaikunthas

VAIKUNTHAS公式Facebookページ
https://www.facebook.com/vaikunthas.jp/info/?tab=overview


坂東イッキ

世界の旅先にてシバナンダ、ヴィンヤサなど様々なハタヨガ・スタイルを習得。 インド・リシュケシのヨギ、ルドラ氏に師事。アイアンガーシステムを徹底的に学 ぶ。
沖縄から発信されているハタヨガの新流派・ヴァイクンタヨガの創始者。 ヴァイクンタ・ヨガ・センター沖縄を設立し、ディレクター&ヨガインストラク ターを勤めている。 また、音楽の世界・ナーダヨガ(音ヨガ)にも精通しておりミュージシャンとして も活動。マントラバンドヴァイクンタスのリーダ-兼 ボーカリスト。

ヴァイクンタヨガ オフィシャルページ
http://vaikuntha.jp


DJ KGO

累計30万枚を超える人気カフェコンピ「Couleur Cafe」シリーズや 宇田川カフェの コンピCD「Udagawa Jazzy Night」、BeamsとのコラボCDの「Enjoy Home Making ゆる家事 Music」などをプロデュース。Joao Gilberto、 小野リサ、土岐麻子な大物 ミュージシャンの公式Mix CDも数多く手掛けている。 ヨガ界との繋がりも深く、ヨガフェスティバルなどでの選曲,ライブなども行う。 またCMやWeb音楽、カフェ、商業施設、アパレルなどのBGM制作、選曲なども数多 くこなしている。
あらゆる ジャンルの垣根を越えながら、良質で繊細、優しくもイノベーティブな音楽 性を追求している。
Niceness music 主宰。

Niceness Music 公式サイト
http://www.niceness-music.com

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